
Latest Update:2025.4.18
カッコ好いお金のつかい方セミナー
~大人の誕生日の過ごし方~

共催:株式会社さわかみホールディングス、公益社団法人日本フィランソロピー協会
◆ 開催ご報告
2025年3月27日(木)、さわかみホールディングスと日本フィランソロピー協会誕生日寄付プロジェクトの共催で「かっこ好いお金のつかい方セミナー」を開催いたしました。以下、当日の様子をご報告します
<① 井村良英さんに学ぶ>

誕生日寄付の目的は、今、困難な状況にある子ども・若者応援です。そこで、まず25年にわたり、子どもたち・若者に関わりながら支援を続けておられる井村良英さん(認定NPO法人育て上げネット)に、彼らの現状と課題を聞きました。
井村さん:
「自立支援において、相手を知ることが一番の支援になりますので、今日は、ネットで検索しても出てこないような、現場で若者たちと一緒に過ごす中で、子どもたちから教えられた事をお話しします。まず、「孤立」と「孤独」は違うことを知っていただきたい。「孤立」は周りに誰もいなくて一人ぼっち。「孤独」は、周りに人はいても、自分を理解してくれる人がいなくて一人ぼっちなのだと思ってしまうことです。「孤立」は目に見えるが「孤独」は目に見えづらいものです。小・中・高と若者の自殺率が年々と高くなっている一つの理由として、若者のそばにいて、理解してくれる大人がいなく「孤独」にあることが原因だと思います。辛さの経験もあるからこそ、やさしいまなざしをもつ子ども・若者が多いです。そんな彼らの心の内を知っていただきたい」
少年院から出た若者たち・不登校・引きこもりの子どもたちとのエピソードを交えながら、やさしいまなざしで彼らに寄り添い続け、彼らを受け止める社会づくりを目指して活動する井村さんのお話に、多くの参加者の方が心を動かされたようです。
<② 澤上篤人さんに学ぶ>

澤上篤人さんから、カッコ好いお金のつかい方を聞きました。(聞き手:当協会理事長 髙橋陽子)
澤上さん:
「投資信託の会社を立ち上げたのは、金融ビジネスのためではなく、受益者である一般生活者のためです。まずは、長期投資により経済的に自立してもらう、それができたら、そのお金をカッコよくつかってもらう、そして、そんな大人らしい大人がいっぱいいる社会を子どもたちに残したいということが最初からの目的でした。長期投資で増えたお金は、自分のためだけにつかうのではなく、井村さんのように、困っている人のために活動する団体に寄付するなど、社会のために、次の世代のためにお金をまわすのです。お金を社会のためにつかい、経済を回し、みんながハッピーになる。これこそが、自分にとっての一番の贅沢ですよ」
長期投資の意味と、投資から得られたお金は社会をよくするために回す、澤上さんの投資哲学と生き方に一同、圧倒されました。同時に「カッコ好さ」とはシンプルなことなのだと気づき、爽やかな風が会場を包みました。

この日は澤上さんの誕生日の前日でした。懇親会の前に協会より澤上さんにお祝いの花束をプレゼント。
そして、澤上さんからは、当協会の事業「誕生日寄付」にご寄付をいただきました。(澤上さんは「誕生日寄付」の賛同人でもあります)
そして、澤上さんからは、当協会の事業「誕生日寄付」にご寄付をいただきました。(澤上さんは「誕生日寄付」の賛同人でもあります)
懇親会では、さまざまな業種の方が集い、寄付に関して、長期投資について、そしてお互いの交流の場となりました。高校生のお子さんもご一緒に家族で参加してくださった方もいらして、世代をつないでいくことの重要性も実感した次第です。「井村さんのお話を聞いて応援したくなった」「澤上さんのお話を直接聞けて、刺激になった」「誕生日寄付を今年から再開するわ」「参加して良い縁ができた」等、沢山の感想をいただきました。お開きの時間まで会話があちこちで盛り上がり、未来に向かった夢と希望の輪の拡がりの可能性を実感できた会となりました。
ご参加いただいた方、ご協力いただいた方、本当にありがとうございました。
(担当:関根美穂 記)
◆ 開催概要

クリックするとチラシをダウンロードできます。
日時:
2025年3月27日(木)18:30~21:00(18:00開場)
会場:
株式会社さわかみホールディングス 会議室
<所在地> 東京都千代田区一番町29番地2 進興ビル2階
<最寄駅> 東京メトロ
半蔵門線「半蔵門駅」4番出口徒歩3分
<案内図> Google Map をご参照ください。
<所在地> 東京都千代田区一番町29番地2 進興ビル2階
<最寄駅> 東京メトロ

<案内図> Google Map をご参照ください。
参加費:
2,000円
定員:
50名 (事前お申し込みが必要です)
プログラム:
18:30~20:00 セミナー
20:00~21:00 懇親会(軽食をご用意します。)
20:00~21:00 懇親会(軽食をご用意します。)
スピーカー:
私の誕生日に、このような機会をいただきありがとうございます。
私が寄付や社会貢献を行う原点は、自分の10代後半の体験にあります。
事業家だった父親を失い、裕福だった生活が一気に困窮しました。困窮の中で知ったのは人々の優しさでした。皆それぞれ貧しいし懸命に生きているのに、なにかにつけて、「お互いさま」といって分け合っていた人々の姿が、自分の心に強く焼き付いています。
「お互いさま」の優しさとともに「分け合う」人たちがたくさんいる社会を創っていき、それを子どもたちに残していくのは大人の責任です。
自分の来し方行く末を思う誕生日に、皆さんと未来について考えるひと時が持てたら、こんな嬉しいことはありません。
私が寄付や社会貢献を行う原点は、自分の10代後半の体験にあります。
事業家だった父親を失い、裕福だった生活が一気に困窮しました。困窮の中で知ったのは人々の優しさでした。皆それぞれ貧しいし懸命に生きているのに、なにかにつけて、「お互いさま」といって分け合っていた人々の姿が、自分の心に強く焼き付いています。
「お互いさま」の優しさとともに「分け合う」人たちがたくさんいる社会を創っていき、それを子どもたちに残していくのは大人の責任です。
自分の来し方行く末を思う誕生日に、皆さんと未来について考えるひと時が持てたら、こんな嬉しいことはありません。

澤上 篤人(さわかみ あつと)さん
株式会社さわかみホールディングス代表取締役
株式会社さわかみホールディングス代表取締役
<プロフィール>
1947年3月28日生まれ。
1971年から74年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。 その後、1980年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。 1996年にさわかみ投資顧問(現 さわかみ投信)を設立し、1999年には「さわかみファンド」を設定。日本における長期運用のパイオニアとして熱い支持を集めた。
現在は、成熟経済における経済活性化のカギとなる「カッコ好いお金のつかい方」のモデルとなるべく、一般財団法人さわかみ財団、公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団、公益財団法人お金をまわそう基金の代表として文化・芸術、日本の伝統・地域・自然、スポーツ、子ども支援の各分野において、「より良い世の中づくり」に取り組んでいる。
1947年3月28日生まれ。
1971年から74年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。 その後、1980年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。 1996年にさわかみ投資顧問(現 さわかみ投信)を設立し、1999年には「さわかみファンド」を設定。日本における長期運用のパイオニアとして熱い支持を集めた。
井村 良英(いむら よしひで)さん
認定NPO法人育て上げネット執行役員
認定NPO法人育て上げネット執行役員

<プロフィール>
1999年から2001年まで任意団体淡路プラッツにて引きこもりの若者の自立を支援。欧州・アジアの子ども・若者の自立支援現場で修行後、2003年~07年まで財団法人大阪生涯職業教育振興協会にて、識字教室や就労困難な方々の職業訓練の運営を担当。2003年日本で初めて公的機関での無料の若者支援を開設。2007年から現職。育て上げネットは2023年、安全安心なまちづくり関係功労者内閣総理大臣表彰を受賞。
現在は、少年院・少年鑑別所から仮退院する若者や、定時制・通信制高校生たちの進路支援、学校やクラスになじみづらく感じている小学生たちの理解者・支援実践者となる、子ども・若者と社会をつなぐ活動を行なっている。2024年日本で初めて公立小学校の中にまんがLivingを開設。好きな言葉は「3人わかってくれる人がいれば大丈夫」。
1999年から2001年まで任意団体淡路プラッツにて引きこもりの若者の自立を支援。欧州・アジアの子ども・若者の自立支援現場で修行後、2003年~07年まで財団法人大阪生涯職業教育振興協会にて、識字教室や就労困難な方々の職業訓練の運営を担当。2003年日本で初めて公的機関での無料の若者支援を開設。2007年から現職。育て上げネットは2023年、安全安心なまちづくり関係功労者内閣総理大臣表彰を受賞。
「カッコ好いお金のつかい方セミナー」ご案内おわり
最終更新:2025.03.27

